教育学科の教育方針
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育学科では、本学キリスト教の「愛の精神」に基づき、他者への思いやりの心をもって社会に貢献する人材の育成、また、リベラルアーツを基本とした教養豊かな人材の育成を目標とする。そのために、卒業時までに次の能力を養成した上で学士の学位を授与する方針である。
1.知識・理解
保育学・教育学の理論や実践を踏まえながら、学校、地域、家庭の子育てや保育・教育の課題を題材にし、生きて働く知識を身につける。地域社会、共生社会、グローバリゼーションなどの広い視点から子育てや保育・教育の問題を理解し分析できる。
2.汎用的技能
保育・教育と学びの現場の実態を正確に把握し、主体的で対話的な学びの視点から学習過程を改善することができる。外国語やその背景にある文化の多様性を尊重し、他者に配慮しながら、具体的で身近な話題についての理解や表現、情報交換ができるコミュニケーション能力をもつ。
3.態度・志向性
社会の様々な問題を保育・教育の現場に立脚した視点から分析し、解決策を提案できる。自ら学び続ける中で省察し、保育・教育の専門家として責任感をもち、教育活動に積極的に関与する姿勢を身につける。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
教育学科では、幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭の免許状が取得できる教職課程と保育士資格が取得できる指定保育士養成施設を置き、校種の垣根を越え幼児教育から中等教育までの発達段階を見通し、グローバル化時代に対応し、一人一人の保育・教育ニーズに応えることができる人材を育成する目的のもとにカリキュラムを編成している。これらの教育課程編成・実施の方針は次のとおりである。
- 1.教養教育科目においては、保育学・教育学の専門領域について高度専門職業人として、生涯を通じて学び続けるための基礎的な思考や方法論を身につける。基礎演習等の少人数で実施する科目では、教員・学生相互間の議論を活発化し、課題を発見し、解決に向けて協働的に学ぶ。
- 2. 教職コア科目においては、校種を越えて学ぶ必要がある教職科目を必修科目として履修し、学生が取得する免許・資格に応じて必要な科目を選択する。
- 3.教職実践科目においては、取得する免許・資格に応じた教育実習や保育実習及びその指導に関わる科目を履修する。また、こうした実習に向けて、学校教育現場と関わるための学外体験活動を通して、学習段階に応じて、履修科目と教育現場での実践の効果的な往還ができる。
- 4.教職発展科目においては、教育実習や保育実習を終えた後、自らの課題に応じて、より高度な教育実践力を育成する。
- 5.専修の専門科目として、幼児教育科目(保育教育系列、幼児教育系列)と学校教育科目(小学校教育系列、英語教育系列)という科目群から進路に応じて、免許・資格に必要な科目を履修する。
- 6.特別支援教育科目においては、幼稚園教諭や小学校教諭の免許課程を基礎としながら、多様な障害を持つ子供への理解及び指導方法について理解を深める。知的障害、肢体不自由、病弱児の障害、重複障害といった障害の種類に対応して専門的に学びを深めたのち、教育現場での実践へと展開する。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
教育学科に入学する学生には、次の資質をもっていることを期待する。
1.知識・技能
保育・教育に関わる学びの基礎となる知識と必要な情報を見出すことのできる文章読解力をもつこと。
2.思考力・判断力・表現力
子どもの成長・発達に加えて子どもを取り巻く環境と社会に関心を持ち、子どもおよび保育・教育に関わる問題について、専門的な知識・技能を求めて自ら学び考え、人に伝えようとする姿勢をもつこと。
3.主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度
保育・教育への熱意をもちながら、コミュニケーション能力を生かして人と協働し、積極的に社会に貢献しようとする志をもつこと。