1892年(明治25年)に神戸で創立した小さな私塾「松蔭女学校」から始まった、神戸松蔭女子学院大学。本学は女性の自立に必要な知識と技術を育成する教育を行い、女性が主体的に動く場面を作ることが女子大学の意義だとしました。そして既存の社会的枠組みの中で女性の可能性を拡げ地位向上をめざしたことで、女性の社会進出へと繋いできました。
しかし現在は、情報技術の革新、環境問題の深刻化など、社会は大きな変革期に入っています。本学もまた、性別という枠を超えて交流できるキャンパスでの学びを通して、「誰もが可能性を拓くことができる社会の構築」に貢献する時期に来ています。
そこで本学は、2025年(令和7年)度より共学化することを決定しました。大学の名称は「神戸松蔭大学」となります。
多様性の理解と受容へ
本学は、2023年(令和5年)に発表した「松蔭女子学院の長期ビジョン」において、「多様性の理解と受容を生かす教育」を目標に掲げました。その中では、自分と異なる「他」を受け入れ尊重する意識を育むこと、多様性の大切さを知ることで尊重する意識を育むこと、多様性の大切さを知ることで多様な人々を受け入れ、自然なものとして捉えることができる教育をめざすとしています。
開校以来、本学は教育によって女性の可能性を拡げてきました。そして今、AIの進化や加速を続ける国際化により、暮らしや働き方が大きく変わる未来に向けて、新しい価値観に基づく「新たな社会の枠組み」を作り上げていかなければなりません。そのためにもさまざまな人と交流し、多様な価値観や考え方に触れ、共に新しい社会を作っていくことが求められているのです。
ともに拓く、新しい社会
学院創立125周年を迎えた2017年(平成29年)、神戸松蔭女子学院大学は学生たちが自分自身の殻を破り、成長し、未来を切り拓く力を獲得して欲しいという願いを込め、大学モットーを “Open Yourself, Open Your Future”としました。
神戸松蔭大学はこの大学モットーとともに、「キリスト教の愛の精神を基本とした教育を通じて他者への思いやりの心をもって社会に貢献する人材を育成する」という目標を継承します。
さらに、一人ひとりの力を合わせて新しい社会の在り方を考え、作り上げていく大学としていくことから「ともに拓く、新しい社会」というメッセージを掲げます。